トラディショナル・メディシナル(トラディショナル・メディシナルズ)(Traditional Medicinals)のハーブティーは、北米でとても人気で、私が住むカナダの地域のスーパーやドラッグストアではほぼどこでも買うことができます。とても真面目な会社のイメージで、効能のためのハーブティーの主導的企業といっても過言ではないでしょう。
日本でのトラディショナル・メディシナルの取扱店としては、ケンコーコムなどが通販をしていますし、楽天やアマゾンでも購入することができます。(以前は、成城石井が実店舗で販売していたようですが、残念ながら現在は販売していないようです。)
また、アメリカから直接購入できる、「アイハーブ(iHerb)」や「サプー(SAPOO)」でも多くの種類が販売されており、これらのサイトでは、多くの口コミもみることができますよ。
効能を目的としたお茶ブランド
このサイトでは、紹介しているブランドを「楽しむためのハーブティーのブランド」と「効能のためのハーブティーのブランド」の2つに分けて紹介しています。
その「効能のためのハーブティーのブランド」として、「ヨギ」とこの「トラディショナル・メディシナル」を紹介していますが、ヨギティーがちょっと伝統的でスピリチャルなお茶会社なイメージなのに対し、このトラディショナル・メディシナルはもうちょっと薬っぽいというか、「実践的」なブランドのイメージです。
私はできるだけ薬は飲まないようにしてるので、喉がイガイガするな、と思ったらすぐにこの会社の「スロートコート」を飲むようにしています。また、生理の調子を整えたいときには「オーガニック ラズベリーリーフ」にいつもお世話になっています。
お茶はすべてハーブの専門家が調合
トラディショナル・メディシナルのお茶はすべて、ハーブに関して深い知識を有するハーブの専門家によって調合されています。この記事を書いている時点(2019年7月)では、7人ものハーブの専門家がおり、ハーブの専門家には、ハーブ栽培、体組織がどのように働くか、ハーブの調合の原則などに関して、徹底したトレーニングが施されるそうです。
さらに、厳しい検査を行ったり、臨床検査に出資したりするなどして、科学的にも自社の製品の裏付けにも力を入れているそうです。薬の代替品としてハーブを使用する事に関する真剣な姿勢が、感じられますね。
なお、トラディショナル・メディシナルのお茶には、人工香味料や天然香味料は加えられておらず、代わりに、他のハーブやエッセンシャルオイルで風味が整えられています。また、可能な限りオーガニック&フェアトレードのものを使用しているそうです。
箱の外観&開けるとこんな感じ
お茶は、空気、光、湿度にさらされると、質が低下します。そのため、酸素や水分によって原材料の劣化するのを防ぎ、ハーブ原材料の安定性を維持するために、トラディショナル・メディシナルのお茶は全て特別な包装紙で個包装されています。
種類が豊富
トラディショナル・メディシナルには、50種類以上の製品があり、それぞれ特定の目的のために、訓練されたハーブの専門家によってハーブがブレンドされています。
日常生活には、「寝付けない」、「消化不良」、「ストレスが溜まっている」などの何かとちょっと困ってしまう問題がつきもの。そんな問題に、トラディショナル・メディシナルのハーブティーは優しく対処してくれます。
ちなみに、私は消化不良で気持ちが悪いときには、「オーガニック ジンジャーエイド(Organic Ginger Aid)」を飲んでいます。消化不良には、この「ジンジャーエンド」以外にも、「オーガニック カモミール(Organic Chamomile)」もよく効きます。カモミールティーには、ご存知のようにリラックス&安眠効果もありますので、一石二鳥です。
単にリフレッシュしたいときには、「オーガニック スペアミント(Organic Spearmint)」なんかもよく利用します。頭が疲れたときなど、このスペアミントティーを飲むと頭がスッキリして、リフレッシュさせてくれます。
また、「エブリデイ デトックス(EveryDay Detox)」など、デトックス効果が期待できるハーブティーもあり、健康な生活を送るのにも大活躍です。
薬とは違いますので、効果はマイルドですが、その分安心して使用することもでき、日常生活にうまく取り入れることができればとても便利ですよ。
女性に嬉しいハーブティーも
トラディショナル・メディシナルには、女性特有の問題に効果が期待できるハーブティーも多数あります。
生理痛
多くの女性が経験する生理痛に効果があるハーブとしては、ラズベリーの葉が一番有名だと思います。
トラディショナル・メディシナルには、このラズベリーリーフをお茶にした「オーガニック ラズベリーリーフ(Organic Raspberry Leaf)」があり、月経に関する問題を抱える女性に人気です。
以前は月経痛のためのシナモン風味の「PMSティー(PMS Tea Cinnamon)」というのがあったのですが、ウェブサイトからなくなっていたため、トラディショナル・メディシナルに問い合わせたところ、残念ながら製造中止になったという返事がきました。でも、代わりに、「ストレスイースシナモンティー(Stress Ease Cinnamon Tea)」を勧めてくれました。
妊娠中/授乳中
妊娠中はハーブの使用を控える方が多くいるようですが、ハーブの中には、伝統的に妊娠中や授乳中に使用されているものもあります。
トラディショナル・メディシナルには、ハーブの専門家によって作られた、健康な妊娠をサポートしたり、お乳の出を助けたりしてくれるハーブティーがあります。
「プレグナンシーティー Pregnancy Tea」
トラディショナル・メディシナルには、その名も「プレグナンシー(妊娠)ティー」という、健康な妊娠をサポートしてくれるハーブティーがあります。このハーブティーには、「ラズベリーリーフ」および「ネトル」などが配合されています。
「ラズベリリーフ」には、出産のために子宮の調子を整える効果があると言われています。
「ネトル」は、伝統的に強壮剤として使用されてきました。
さらに、このプレグナンシーティーには、「スペアミント」と「フェンネル」も配合されているため、ほんのり甘く仕上がっており、消化器系のサポートまでしてくれます。
トラディショナル・メディシナルは、1日3杯飲むことを推奨しています。
「マザーズミルク Mother’s Milk」
さらに、その名も「マザーズミルク」というハーブティーもあります。
このハーブティーは、お乳の出を助けてくれるブレンドティーで、特にドイツ語圏のヨーロッパの薬局で入手可能な、アニス&フェンネルの乳分泌茶を基にして作られているそうです。
このハーブティーには、「フェンネル」、「アニス」、「コリアンダー」、「コロハ」、「オニアザミ」が配合されており、これらはすべて、お乳の出を助けるために伝統的にヨーロッパで使用されてきたハーブです。実際、「アニスの果実」、「ビターフェンネル」、「コリアンダー」などのセリ科の植物の種子は、催乳作用のある植物に分類されています。
トラディショナル・メディシナルは、1日3~5杯飲むことを推奨しています。また、はちみつを入れても美味しいです。
便秘
女性特有というわけではありませんが、多くの女性が悩まされる問題に便秘があります。便秘はお腹が張って気持ち悪いですよね。
そんな便秘の辛い症状には、「スムースムーブ(Smooth Move)」、「スムースムーブ ペパーミント(Smooth Move Peppermint)」、「スムースムーズ カモミール(Smooth Move Chamomile)」などの、スムースムーズシリーズがおすすめです。
アフリカ原産の「センナ」というハーブが腸に働き、通常、6~12時間以内に便秘を緩和してくれます。
トラディショナル・メディシナルのお茶を飲む際の注意
薬を飲んでいるときにも、トラディショナル・メディシナルのハーブティーを飲んでもよい?
ハーブは市販薬や処方薬などの薬の作用に影響を及ぼす場合があります。
トラディショナル・メディシナルの各お茶の箱には、他の薬との作用や注意書きが書かれていますので、使用前に必ずチェックしてください。また、薬を飲んでいるときには、ハーブティーを使用する前にお医者さんに必ず確認するようにしましょう。
毎日飲んでもよい?
お茶によって、毎日飲んでも問題ないものもあれば、毎日は飲まずに、数週間間をおいた方がよいものもあります。
これについても、用量や使用期間に注意するべきハーブティーには、箱に注意書きが記載されていますので、確認の上ご使用ください。
妊娠中や授乳中に飲んでもよい?
妊娠中や授乳中は、体に取り込むものに慎重になりますよね。
トラディショナル・メディシナルでは、箱に妊娠中、授乳中に関する注意書きが書かれていない場合でも、使用前に必ずお医者さんに相談することをすすめています。
トラディショナル・メディシナルのお茶の入れ方
特にハーブティーの効果に重点をおくトラディショナル・メディシナルでは、植物の力から最大の効果を得るために、お茶の入れ方にもこだわりがあるようです。
トラディショナル・メディシナルがオススメする入れ方は、以下の通り。
ホットティーの入れ方
1.カップにティーバッグを入れ、お湯を注ぎ入れる。(お湯の量は箱に記載されていますが、ティーバッグ1個につき、通常240mL。)
2.カップに蓋をして、箱に記載されている時間、抽出する。
抽出時間はそのお茶に含まれるハーブによって大きく異なります。トラディショナル・メディシナルのハーブティーでは、通常、5~15分もの時間、抽出するように記載されていますが、これはハーブの成分を十分にお湯の中に溶け出させるためです。
また、十分な時間ハーブを抽出することにより、お茶の風味およびハーブの効果が高まりますので、必ず抽出時間は守りましょう。なお、蓋をする理由は、抽出している間お湯の温度を保ち、それによって成分が完全に抽出されるようにだそうです。さらに、ハーブのエッセンシャルオイルがカップから逃げないようにする役割もあるようです。
3.抽出が終わったら、ティーバッグをスプーンなどで押して、植物エキスと風味を完全に絞り出す。
アイスティーの入れ方
トラディショナル・メディシナルのお茶はすべて、効能を目的として作られているお茶ですので、成分を最大限抽出できるよう、水出しよりも以下の様にお湯で抽出したものをアイスティーにする方が良いと思います。
- 上記のホットティーを作る方法と同じ方法でお茶を作る。(240mLのお湯あたりティーバッグ1個)
- 甘くする場合は、温かいうちにはちみつまたはメープルシロップを入れ、よく混ぜる。
- 蓋をして、すぐに冷蔵庫に入れ、冷めたら氷を入れる。
- 数時間以内に飲む。
トラディショナル・メディシナルがオススメするアイスティー
トラディショナル・メディシナルのサイトに、アイスティーに最適なおすすめのハーブティーが載っていましたので、紹介します。
ハイビスカスティー Hibiscus
真っ赤な色とスッキリとした酸味が心を高揚させてくれる日本でも人気のハイビスカスは、トラディショナル・メディシナルでは、心臓血管系をサポートしてくれるお茶として使用されています。
グリーンティーペパーミント Green Tea Peppermint
消化を助けてくれ、ミントがリフレッシュさせてくれるペパーミントに加えて、緑茶の軽いカフェインが、エネルギーを与え、元気な一日にしてくれます。
ストレスイース シナモン Stress Ease Cinnamon
ストレスを緩和し、リラックス効果のあるお茶。シナモンがピリっと効いていて、リフレッシュさせてくれます。りんごの薄切りと一緒に楽しむのをおすすめだそうです。
ローズヒップ&ハイビスカス
2大人気ハーブが入ったお茶は、フルーティーで程よい酸味が夏には最高です。体にも嬉しい効果も。
トラディショナル・メディシナルでは、ライムをちょっと入れることをおすすめしてます。
ラズベリーリーフ Raspberry Leaf
女性の「強い味方」としてして知られるラズベリーリーフも、アイスティーにしても美味しいです。
是非色々と試してみてください。