ハーブには、日々の生活を助けてくれる効能を有するものがあります。でも、中には癖が強くて飲みにくいものも。それに、せっかく飲むなら、風味も楽しみながら利用したいですよね。

そんなときに活躍するのが、ブレンドハーブティーです。癖の強いハーブでも、他のハーブ等とブレンドすることにより、風味が格段によくなることがあります。

でも、どのハーブをどれとブレンドすればいいかわからない!という方も、心配する必要はありません。各ブランドが、ちゃーんと美味しいブレンドを用意してくれています。

また、ブランドによってブレンドされているハーブの種類や配合が異なり、そのため風味も異なります。例えば、一口に「カモミールのブレンドティー」と言っても、ブランドによって風味が異なりますので、色々と試して、お気に入りのブレンドを見つけてください。

ここでは、身体に嬉しい効能を有する7種類のハーブの、おすすめのブレンドハーブティーを紹介します。

 

1.カモミール

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おそらく、ハーブティーの中で一番その効能が広く知られ、一般的に利用されているのは、このカモミールティーではないでしょうか。

カモミール(和名:カミツレ)はキク科の植物で、その花がカモミールティーとして利用されます。

このカモミールに関して、睡眠に問題を抱える分娩後の女性80人に対して行った研究では、それらの女性にカモミールティーを2週間飲んでもらったところ、睡眠の質が改善され、うつの症状が減少したそうです。

このように効能が知られているカモミールですので、ほぼ全ての各ブランドがカモミールのハーブティーを作っています。

実際、私も夜にリラックスしたいときや頭が働きすぎてるなというときなど、しょっちゅう利用しています。睡眠に問題を抱える方は、是非カモミールのハーブティーを試してみてください。

期待できる効果:リラックス&安眠作用

風味:キク科のお花なだけあって、菊っぽいフローラルな香りがし、味は若干の苦味と渋みがあります。ちょっと癖があるため、好き嫌いの分かれるお茶だと思いますが、ミントや他のハーブと組み合わせると飲みやすくなります。

実は、私はカモミールティーは気分によってはちょっと苦手に感じることがあるので、カモミールはブレンドティーをよく利用します。

リラックスと安眠を助けてくれるおすすめのハーブティーは、以下の2つです。

 

2. ペパーミント

ガムなどでは日本でも多く見かけるペパーミントですが、実は、ペパーミントはハーブティーとして世界で最も使用されているハーブのうちの1つなんです。

ガムに慣れていてハーブティーを飲んだことのない方は、最初はちょっと違和感があるかもしれませんが、慣れると癖になる風味です。

期待できる効果:頭痛の緩和、胃の不快感や胸焼けの緩和、消化を助け、便秘や下痢を改善する、口臭の改善、生理痛の軽減、風邪の症状の緩和、解熱、集中力を高める、吐き気&乗り物酔いの緩和、ストレスの緩和、血圧を下げる

風味:ミント独特のすーっとした感じがスッキリとさせてくれます。お茶の場合、砂糖などを入れないと甘くなく、ペパーミントの香りのついたお茶という感じです。

ミントについて、またミントの効能&副作用についての詳細は、「ミントティーについて(効能&副作用、種類、おすすめブレンド)」をご覧ください。

ペパーミントが入ったブレンドティーでは、トラディショナル・メディシナルの、便秘に効果のある「スムースムーブ ペパーミント(Smooth Move Peppermint)」と、リラックスさせてくれる「カップオブカーム(Cup of Calm)」がおすすめです。

 

また、ブレンドされていないミントだけで作られているハーブティーには、以下のものがあります。

セレッシャルシーズニングの「ペパーミント Peppermint」← オススメ!!

トワイニングの「ペパーミント Peppermint

トラディショナル・メディシナルの「スペアミント Spearmint

上記3社のミントティー(「スペアミントティー」を2種類と「ペパーミントティー」1種類)の飲み比べは、「ミントティー3社飲み比べ ~ 私がおすすめするミントティーはこれ!」にまとめています。こちらもどうぞご覧ください!

3.ジンジャー(生姜)

日本でも馴染みの深い生姜は、海外でもハーブティーの原料として多く利用されています。

その効能は多岐にわたり、ジンジャーティーは、悪心(吐き気)に効果があることで知られ、また、生理痛の緩和にも効果があることが分かっています。

期待できる効果:悪心(吐き気)、生理痛

風味:生姜の風味をご存知の方は想像できるかと思いますが、ぴりりとします。

生姜にはレモンがよく合いますね!私のお気に入りのレモン&生姜のハーブティーは、以下の2つです。両方とも、結構生姜が効いていて、癖になる味です。


4. ルイボス

ルイボスティーは、南アフリカ原産の植物、ルイボスの葉っぱから作られるお茶です。ルイボスティーにはポリフェノールが含まれており、南アフリカでは長年薬として使用されてきたそうです。

近年、日本でも人気のルイボスティーは、「伊藤園」から、ペットボトルまたはティーバッグのかたちで販売されていたりと、ずいぶん身近な存在になりましたね。

ルイボスティーに関する研究では、骨の成長と密度に関与する細胞を刺激するという結果が得られました。また、一般的に使用される血圧の薬と同様、血管を収縮させる酵素を抑制させるという報告もあります。

ただ、ルイボスティーに関する研究はまだあまり進んでいないようです。大きい可能性を秘めたお茶のようですので、これからのさらなる研究が楽しみですね。

期待できる効果:骨の状態の改善、心臓病のリスクの低減、頭痛の緩和、皮膚の疾患、高血圧、早期老化、および過剰なアレルギー反応を防ぐ

風味:木の様な香りがほのかにします。味は薄めなので、ルイボスティーはがぶ飲みしやすいです。

私がおすすめするルイボスティーが入ったブレンドティーは、以下の2つです。

 

5.ローズヒップ

ローズヒップとは、バラの果実のこと。ローズヒップにはビタミンCと体によい植物成分が豊富に含まれており、抗炎症の効果が期待できるハーブティーです。

リューマチ関節炎や変形性関節炎(骨関節炎)患者の炎症が軽減されたという研究結果もあります。

また、体脂肪を減少させる効果も報告されており、ダイエットにも効果が期待できます。

期待できる効果:炎症を抑え、体脂肪を減少させる

風味:酸味があって、爽やかな味です

ローズヒップティーは程よい酸味があり、私はそのままでも好きなのですが、以下の2つが私のお気に入りです。

  • スタッシュティーの「マイヤーレモン」-私の最も好きなハーブティーのうちの1つ。レモンとオレンジを掛け合わせて作られた、レモンよりも甘みのあるマイヤーレモンのハーブティーで、はちみつのような香りがすっごく美味しいです。
  • トラディショナル・メディシナルの「ローズヒップ&ハイビスカス(Rose Hips with Hibiscus)」-2つの酸味のある原料がうまくマッチして、ローズヒップのまた違った美味しさを発見させてくれます。

 

6.エキナセア

Photo by Sonja Kalee from Pixabay

エキナセア(和名 ムラサキバレンギク)は、北米原産のキク科の植物で、北米の先住民によって数世紀に渡り様々な病気の治療に使用されてきました。

日本ではまだ馴染みの浅い植物ですが、海外では、エキナセア茶などとして広く市販されています。

フラボノイド、チコリ酸、ロスマリン酸などの抗酸化物質を多く含み、酸化ストレスから体を守ってくれる力があると言われています。

期待できる効果:免疫力を高める、血糖値を下げる、不安症の改善、皮膚の感染症から守る、体内の炎症を軽減する

風味:癖がほとんどなく、草木の香りがして飲みやすいです。

エキナセアが配合されたブレンドハーブティーで、私がおすすめするのは、以下の4つです。

セレッシャル・シーズニングの「スリーピータイム エキナセア コンプリートケア(Sleepytime Echinacea Complete Care)」ーセレッシャル・シーズニングで人気の「スリーピータイム」にエキナセアとビタミンCなどが更に配合されたハーブティー。体の自然防御システムをサポートしてくれます。

トラディショナル・メディシナルの「エキナセアプラス(Echinacea Plus)」&「エキナセアプラス エルダーベリー(Echinacea Plus Elderberry)」ー12歳以上用。風邪の症状を緩和してくれます。

トラディショナル・メディシナルの「スロートコート レモン エキナセア(Throat Coat Lemon Echinacea)」ー上気道の感染による症状を緩和し、早期の回復をサポートしてくれます。


7.ダンデライオン(タンポポ)

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日本でも道端に普通に咲いているたんぽぽですが、実は体に嬉しい効能があるってご存知でしたか?

大きく分けて、たんぽぽ茶には、たんぽぽの葉っぱを煎じ出したものと、たんぽぽの根を煎ったものから煎じ出したものの2つがあります。

また、たんぽぽの根から作ったお茶には苦味があり、コーヒーに似た風味を有するため、たんぽぽコーヒーとしても市販されています。たんぽぽコーヒーにはカフェインが含まれないため、カフェイン摂取を控えたいという方には最適の代替品です。

たんぽぽ茶には、ビタミンAが多く含まれます。さらに、多くの天然の抗酸化物質&抗炎症物質を含むため、炎症を低減し、体全体の健康を促進すると言われています。

また、たんぽぽは脂肪を消化するのに重要な働きをする酵素を抑制し、脂肪の吸収を変化させるため、ダイエットへの効果も期待されています。さらに、たんぽぽは、利尿剤としても長年使用されてきました。

期待できる効果:利尿作用、抗酸化作用、抗炎症作用、デトックス効果、血圧を下げる、鉄不足の緩和、ダイエット

風味:苦味があり、コーヒーに似た味です。コーヒー好きの方なら、癖になる風味です。

トラディショナル・メディシナルには、たんぽぽを使用したハーブティーが多くあります。

デトックスのためのハーブティー

エブリデイ デトックス ダンデライオン Everyday Detox Dandelion

エブリデイ デトックス レモン Everyday Detox Lemon

エブリデイ デトックス Everyday Detox

グリーンティー ダンデライオン Green Tea Dandelion

 

消化を助けるハーブティー

「ロースト ダンデライオンルート(Roasted Dandelion Root)」

ーたんぽぽの根が、肝臓を刺激して消化を助け、体の自然なデトックスのプロセスをサポート。

「ダンデライオン リーフ&ルート(Dandelion Leaf & Root)」

ーたんぽぽの葉と根が入ったハーブティー。腎臓の働きと消化を助け、体の自然なデトックスのプロセスをサポート。

 

上記は、効能のあるブレンドハーブティーの中のほんの一部です。各ブランドが、独自のブレンドを作っており、それぞれ風味が異なりますので、是非色々と試してみて、お気に入りのハーブティーを見つけてください。