ヨギは、ヨガの実践者ヨギ・バジャン氏によって設立された、アメリカのお茶会社です。
さすがヨガにルーツをもつこの会社だけあって、ヨギのお茶は、「体」と「心」への作用を考えて作られているそうです。「スタッシュティー」や「セレッシャル・シーズニング」、「トワイニング」が「お茶を楽しむ」ことに重点を置いているのに対し、ヨギのお茶は、「お茶を楽しみ、身体を整える」ことを目指していると言ってもいいでしょう。
便宜上、ヨギを「効能のためのハーブティー」のカテゴリーに入れましたが、実際には特定の効能を目的としたお茶だけでなく、お茶を楽しみながら、体全体に優しく働きかけることを目的としたものも多くあります。
また、ヨギのお茶は、全てオーガニックの材料から作られているのも嬉しいですね。
カナダでは、ドラッグストアなどで一般的に売られていますが、残念ながら日本ではお店などでは一般的には販売されていません。でも心配しないでください!カルディなどの通販で簡単に購入することが可能です。しかも、カルディはたくさんの種類のヨギティーを販売しています。さすがですね。
また、自然系サプリやお茶などの日本でも人気のアメリカのオンラインショップ「アイハーブ(iHerba)」でもたくさんの種類のヨギのお茶を購入可能で、アイハーブにはたくさんの口コミが記載されていますので、参考になるかと思います。
箱を開けると、こんな感じ
箱の内側には、インドっぽい模様が印刷されていて、かわいいです。
蓋の部分には、ヨギの理念が英語で記載されています。ヨギのホームページにもこの理念が日本語で記載されていましたので、転載します。
おいしいことはもちろんですが、それだけでは十分ではありません。おいしくても素晴らしい気分にならないものは、作りません。
ブレンドする前に、レシピがどのように体と心に作用するかを考えます。
健康は自然の中に存在します。当社は調合するのではなく、自然が本来持っている力を引き出します。台所はあっても研究室はありません。
クリエイティブな組み合わせによって、自然の力を最大限引き出します。ペパーミントをジンジャーに加えたものが、他にありますか?それらは互いに作用し、驚くほどフレッシュで革新的な風味を生み出し、活力をみなぎらせます。
できる限り、部分ではなく全体を活用します。自然の力を引き出すために、スパイスと植物全体をブレンドします。ビタミンやミネラルは無添加です。
さすがヨガをベースにする会社。自然とのつながりを大切にしていますね。
ヨギティーのメッセージ
また、ヨギのお茶には、ティーバッグについている紙(タグ)の1つ1つに英語でメッセージが書かれています。粋な計らいです。
今朝私が飲んだお茶のタグには、「May this day bring you peace, tranquility and harmony.」というメッセージが書かれていました。
メッセージは英語で書かれているのですが、英語がわからない方も心配ありません。ヨギの日本語ページにある以下のタグサーチのページから、意味を知ることができます。
早速入れてみました。「今日が平穏で調和がありますように。」と出てきました。ちょっと変な日本語ですが、なんだかホッとするメッセージですね。
日本語のサイトでは限られたラインナップだけ紹介されている
どうも日本語のサイトでは、12種類だけ紹介されていますが、英語のウェブサイトには40種類以上が紹介されています。(日本語サイトは古いようで(2019年7月現在)、製造中止になったものも掲載されているようです。)
さらに、英語のサイトは、風味やお茶の種類(紅茶(Black Tea)、緑茶、ハーブティーなど)でフィルターをかける機能もついているので、お目当てのお茶を簡単に探すことができます。
ヨギの英語サイトに掲載されている商品は、こちらから見ることができます。
せっかくいいお茶がたくさんあるのに、日本語のサイトが充実してないのはもったいないですね。
特定の効能だけではなく、身体全体に優しく働きかけるお茶も
ヨギのお茶には、特定の効能のために配合されたお茶&ハーブティーだけでなく、身体全体に働きかけるものもあります。
例えば、日本でもよく使われるレモン×ジンジャーの組み合わせに、甘草やブラックペッパーなどを加えた「レモンジンジャー(Lemon Ginger)」は、消化を助け、胃の調子を整えるように配合されています。
それとは対象的に、私のお気に入りの「グリーンティー コンブチャ(Green Tea Kombucha)」(「コンブチャ」とは「昆布茶」のことではなく、一昔前に日本でも流行った「紅茶キノコ」のことです。英語ではなぜか「コンブチャ」と呼ばれていますが、なぜそう呼ばれるようになったかはわかっていないようです。)には、「抗酸化物質を提供して、全体的な健康をサポートする」と書かれています。
さらに、この「グリーンティー コンブチャ」にはスペアミントやレモングラスなども配合されていて、お茶としても楽しめるようになっています。
また、「エジプシャンリコリス(Egyptian Licorice)」にはリコリスルート(甘草の根)が配合されており、ほんのりと甘いです。このように、カロリーはゼロなのに、配合されているハーブによって自然の甘みが感じられるハーブティーもありますよ。
女性に嬉しいお茶も
繰り返される女性特有の症状に対して、薬を頻繁に飲むのには抵抗があるという方も少なくないのではないでしょうか。そんなとき、体に優しく働きかけるヨギのお茶は大活躍です。
便秘に効果のあるお茶
女性特有というわけではありませんが、なぜか多くの女性が抱える悩みの1つに便秘があります。便秘は本当に辛いですよね~。
お通じには「スージングミント ゲットレギュラー(Soothing Mint Get Regular)」というのが良かったみたいですが、ヨギに確認したところ、どうやらもう作っていないようです。
iHerbなどの口コミをみると、すごく効果があると高い評価がついているので、残念ですね。でも、いくつかの通販サイトではまだ販売されているみたいですよ。もし手に入ればラッキーですね。
また、ヨギのメールで対応してくださった方は、「スージングミント ゲットレギュラー」の代替商品としては、「ピュアリーペパーミント(Purely Peppermint)」&「ジンジャー(Ginger)」の組み合わせをすすめてくれました。
なお、トラディショナル・メディシナルの「オーガニック スムーズムーブ ハーバルティー(Smooth Move Herbal Tea)」もよく効きます。
月経痛を和らげる働きのあるお茶
ウーマンズ ラズベリーリーフ Woman’s Raspberry Leaf
ラズベリーの葉は、「女性のベストフレンド(girl’s best friend)」とも呼ばれ、女性の強い味方としてその効能が有名です。
ラズベリーリーフは、骨盤周囲の筋肉の調子を整え引き締め、生理痛に効果があると言われています。
この「ウーマンズ ラズベリーリーフ(Woman’s Raspberry Leaf)」は、このラズベリーだけで作られたお茶で、生理痛を和らげてくれます。
なお、生理痛に効果があると人気だった「 ムーンサイクル(Moon Cycle)」ですが、ヨギに問い合わせたところ、これも残念ながら製造中止になったとのこと。
ただ、これの代替品として、「ウーマンズラズベリーリーフ(Woman’s Raspberry Leaf)」&「コンフォーティングカモミール(Comforting Chamomile)」の組み合わせをすすめてくれました。
妊娠をサポートするお茶
以前、健康な妊娠をサポートするための「ウーマンズマザートゥービー(Woman’s Mother To Be)」というお茶があり、評判も高かったのですが、これもまた残念ながらもう製造していないとのことです。
これに関しては、ヨギは、「ウーマンズラズベリーリーフ(Woman’s Raspberry Leaf)」&「ピュアリーペパーミント(Purely Peppermint)」がよいと教えてくれました。
沈んだ気持ちを高めてくれるお茶
あと、これも女性のためというわけではないのですが、沈んだ気持ちを高めるのに効果があると言われているセントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を使用した「セントジョーンズワート ブルースアウェイ(St. John’s Wort Blues Away)」も見ないなと思ったので、これも一緒に問い合わせたところ、これも製造中止だそうです。
セントジョーンズワートの代替としては、「ハニーラベンダーストレスリリーフ( Honey Lavender Stress Relief)」または「 リラックスマインド(Relaxed Mind)」がおすすめだそうです。
製造中止になった商品の代替商品の一覧
今回問い合わせた製造中止品の代替品を、一覧にしてみました。
製造中止になった製品 | 代替商品 | 期待できる効果 |
---|---|---|
ムーンサイクル Moon Cycle |
「ウーマンズラズベリーリーフ(Woman’s Raspberry Leaf)」& 「コンフォーティングカモミール(Comforting Chamomile)」の組み合わせ |
生理痛の緩和 |
ウーマンズマザートゥービー Woman’s Mother To Be |
「ウーマンズラズベリーリーフ(Woman’s Raspberry Leaf)」& 「ピュアリーペパーミント(Purely Peppermint)」の組み合わせ |
健康な妊娠をサポート |
セントジョーンズワート ブルースアウェイ St. John’s Wort Blues Away |
「ハニーラベンダーストレスリリーフ(Honey Lavender Stress Relief)」または「リラックスマインド(Relaxed Mind)」 | 沈んだ気持ちを高めてくれる |
スージングミント ゲットレギュラー Soothing Mint Get Regular |
「ピュアリーペパーミント(Purely Peppermint)」& 「ジンジャー(Ginger)」の組み合わせ |
便秘の緩和 |
リラックス&安眠を助けてくれるお茶
あと、私がおすすめしたいのは、リラックスと安眠を助けてくれる「カーミング(Calming)」と「レストフルスリープ(Restful Sleep)」(アメリカではベッドタイム(Bedtime)。似た有効成分を含んでいますが、配合が若干異なるようです)。
「カーミング」には、「スカルキャップ」という、おだやかな鎮静剤として伝統的に使用されてきたハーブが配合されており、神経を落ち着かせてくれます。ちょっと落ち着かないなというときにこのカーミングを飲むと、神経をなだめてくれます。
「レスフルスリープ(ベッドタイム)」には、この「スカルキャップ」に加えて、「バレリアン」、「カモミール」、そして「パッションフラワー」が配合されており、これらのいずれも、体をリラックスさせてくれる作用があります。そのため、心地よい眠りをサポートしてくれます。
なお、「レストフルスリープ」には、「レストフルスリープ」を飲んだら2時間は、重機の操縦や運転に十分に気をつける様にという注意書きがあります。このお茶を飲んだ後の運転は、可能であれば控えたほうが良いとおもいます。
ヨギのお茶にカフェインは入っている?
ヨギのお茶のほとんどにカフェインは入っていませんですが、中にはカフェインが入っているものもあります。
カフェインの有無については、以下の3種類があり、それぞれ、箱の左下とティーバッグの袋に明記されています。
- カフェイン入り(CONTAINS CAFFEINE)
- カフェインフリー(CAFFEINE FREE)
- デカフェ(DECAFFEINATED)
カフェイン入り(CONTAINS CAFFEINE)
「カフェイン入り」とは名前のとおり、カフェインが含まれているお茶を指します。
また、パッケージには、以下のようにそのお茶に含まれるカフェインの量もわかりやすく書かれているので、便利です。
「このお茶には、ティーバッグ1個あたり約15mgのカフェインが含まれます(コーヒー1カップには約90mg)。」と記載されています。
15mgとか言われてもよく分かりませんが、コーヒーとの比較も書かれているので、わかりやすいですね。
ちなみに、赤く囲った上の部分は英語での原材料、赤く囲った部分の下にはフランス語で記載されています。これは、カナダの公用語が英語とフランス語で、この様な製品には英語とフランス語の併記が義務付けられているためです。アメリカ向け製品だと、恐らく英語だけで記載されていると思います。
カフェインフリー(CAFFEINE FREE)
「カフェインフリー」とは、カフェインを含まない材料からのみ作られているため、結果としてそのお茶にはカフェインが含まれていないという意味です。
デカフェ(DECAFFEINATED)
「カフェインフリー」と紛らわしい言葉に、「デカフェ」という言葉があります。
「Decaffeinate」とは、英語で「カフェインを抜いたもの」という意味。つまり、もともとカフェインを含むものから、カフェインを抜いたもののことを指します。
ヨギでは、カフェインの除去に、化学物質を使用しないナチュラルな「二酸化炭素プロセス」を使用しています。このプロセスでは、ティーバッグ1個あたり約5~10mgのカフェインが残留するとのこと。
例えば、「ピュアグリーンデカフェ Pure Green Decaf」には、ティーバッグ1個あたり10mgのカフェインが含まれているそうです。通常、約200mlの煎茶には40mg程度のカフェインが含まれますので、4分の1程度にまで下げられていることがわかります。
カフェインと、「デカフェ(カフェインレス)」&「カフェインフリー(ノンカフェイン)」については、こちらに詳しく書いていますので、どうぞご覧ください。
私はカフェインを含むお茶を遅くに飲むと夜眠れなくなることがよくあるのですが、デカフェのお茶は時間を選ばずに飲めるので、デカフェの緑茶はかなり活用しています。
また、妊活中などでカフェインの量が気になる方にも、デカフェのお茶は便利ですね。日本でも、普通にカフェイン抜き緑茶があればいいのにといつも思います。
妊娠中や授乳中にヨギのお茶を飲んでもよい?
妊娠中や授乳中は、身体に摂取されるものが赤ちゃんにも影響するので心配ですよね。
ヨギのお茶には妊娠中や授乳中に飲むことができるものもありますが、避けるべきものもあります。注意が必要なものには、各お茶のパッケージに注意書きが記載されていますので、それに従ってください。
なお、ヨギは妊娠中/授乳中のヨギのお茶の摂取には、慎重な態度で臨んでいるとのことで、その多くには「使用前に医師に相談してください」となっています。
また、服薬中/持病がある場合のヨギのお茶の摂取に関しても、注意が必要なものに関しては、妊娠中/授乳中のときと同様、箱に注意書きが記載されていますので、それに従ってください。
注意書きの一覧を以下に表にしましたので、そちらを参考にしてください。
ヨギティーの入れ方
ヨギのお茶の入れ方は、それぞれ箱&ティーバッグの袋に書いてあるので、それに従えばOKです。
このお茶の場合は、「240mLの沸騰したお湯を注ぎ、7分浸す」と書かれています。お茶によって3分など、抽出時間が異なります。
基本的には、カップ1杯強の沸騰したお湯を注いで、記載されている抽出時間抽出すれば、ヨギティーの完成です!
ヨギのお茶は冷たくしたり、氷を入れてもよい?
ヨギは、消化および健康への効果を最大限に生かすためには、温かいお茶を飲むことを推奨していますが、それ以外のデトックスなどに関しては、温かくても冷たくても同じ効果を得られるそうです。
アイスティーの作り方
- 箱またはティーバッグの袋に記載されている方法に従って作る。
- お茶を冷ますか、冷蔵庫に入れる。
- お好みの温度にまで冷えたら、お好みで砂糖などの甘味料、レモン、氷を加える。
*冷めるまで待てない!という方は、240mLのお湯あたりティーバッグを2個(つまり、通常のティーバッグの2倍の量)入れて、記載通りの抽出時間でお茶を作り、それに氷を加えてもOK!
ヨギのお茶は、体への効果だけでなく、味も楽しめるようにうまくブレンドされています。体をいたわりながら、お茶を楽しむのに最適なおすすめのブランドです。